これまでワシは、NISAの成長投資枠を使って、いくつかの日本株を1銘柄200円分ずつ買ってきました。
200円分でも、実際に自分のお金で株を持つと、株価の上がり下がりが気になります。
ニュースに会社の名前が出れば目に留まるし、それまで知らなかった会社を調べるきっかけにもなりました。
ワシにとって、200円から始めたことは間違いではありませんでした。
少ない金額から始めたからこそ、個別株がどのように動くのかを、怖がりすぎずに経験できたと思っています。
ただ、しばらく続けるうちに、一つ気づいたことがあります。
今のワシにとって、200円分では少し緊張感が足りませんでした。
株価が上がればうれしい。下がれば残念。
せやけど、そこで終わってしまい、「なぜ上がったのか」「なぜ下がったのか」まで、十分に調べきれていない自分がいました。
そこで、次の段階へ進むことにしました。

1銘柄1,000円分で、もう一度始める
今持っている個別株をいったん見直して、改めて1銘柄1,000円分ずつで始める予定です。
ただし、先に全部売ってしまうわけではありません。
まずは、これから勉強していく会社をきちんと選びます。
基本は5銘柄。
さらに、どうしても気になる成長株が見つかった場合は、研究枠として最大2銘柄を加えます。
最大で7銘柄、投資元本は合計7,000円です。
もちろん、無理に7銘柄まで増やす必要はありません。
投資に使う金額の重みは、人によって違います。
ワシにとって5,000円、7,000円という金額は、何も考えずに使ってよいお金ではありません。
だからこそ、200円分のときよりも少し緊張感を持って、一つひとつの会社を見られるのではないかと考えました。
1,000円を、10万円のつもりで考える
実際に投資するのは、1銘柄1,000円分です。
ただし、頭の中では、その会社に10万円を投じたつもりで考えます。
例えば、1,000円分の株が15%下がったとします。
単純計算では、1,000円が850円になり、損失は150円です。
ところが、10万円を投資していたなら、8万5,000円になり、損失は1万5,000円です。
そのとき、ワシは怖くなって売るのか。
会社の将来性に対する考えが変わっていなければ、そのまま持つのか。
それとも、安く買える機会だと考えて買い足すのか。
今のワシには、まだ自信を持って答えられません。
だからこそ、少額のうちに考える練習をします。
すぐに利益を出すことよりも、自分なりに会社を見る力を身につけることが目的です。

第1段階は、1銘柄1,000円分
最初の1,000円分では、値上がりだけを追いかけません。
ワシが調べたいのは、次のようなことです。
- 何をしている会社なのか
- 何によって利益を上げているのか
- 今後の成長を期待する理由は何か
- どのような出来事が、業績や株価に影響するのか
- 決算発表の内容と、その後の株価はどう動いたのか
- 最初に選んだ理由は、今も変わっていないか
株価が上がったから良い会社、下がったから悪い会社と、単純には決めません。
会社の業績だけでなく、市場全体の動きや、その時期に出たニュースも確認しながら、上がった理由、下がった理由を自分なりに考えます。
1,000円分は、会社を知るための「体験入社」です。
第2段階は、1銘柄1万円分
1,000円分で持った会社を、すべて自動的に1万円分へ増やすわけではありません。
しばらく観察したあと、次のように分けます。
- さらに詳しく調べたい会社は、9,000円分を追加し、投資元本を合計1万円にする
- まだ判断できない会社は、1,000円分のまま観察を続ける
- 選んだ理由が崩れた会社は、その理由を記録して売却を検討する
- 新しく見つけた会社は、まず1,000円分から始める
1万円分へ進めること自体を、「一次試験合格」と考えます。
ただし、株価が上がったという理由だけでは合格にしません。
その会社が何によって利益を上げ、なぜ今後も成長する可能性があると考えるのか。
ワシ自身の言葉で説明できる会社だけ、次の段階へ進めます。
また、売却した会社が悪い会社だと決めつけるつもりもありません。
あくまでも、その時点のワシの知識と投資方針では、保有を続ける理由を説明できなくなったということです。
第3段階は、1銘柄10万円分
1万円分で観察した会社の中から、最終的に2銘柄から3銘柄へ絞ります。
ただし、一度に10万円分まで増やすつもりはありません。
すでに1万円分を持っているので、例えば、
- 2万円分を追加して、投資元本は合計3万円
- 次の決算や株価の動きを確認して、3万円分を追加し、合計6万円
- さらに確認したうえで、4万円分を追加し、合計10万円
というように、何回かに分けて増やします。
これは現時点で考えている一例です。
実際に進めるときは、そのときの会社の状況や、ワシ自身の生活状況を確認して判断します。
新しく見つけた会社へ、いきなり10万円分を投資することもしません。
原則として、1,000円分の体験入社と、1万円分の研修期間を通った会社だけを正式採用します。
もちろん、10万円の段階へ進むのは、生活費や返済、急な出費に備えるお金とは完全に分けられることが絶対条件です。
投資を続けるために生活を苦しくしたのでは、ワシが目指している老後準備とは逆になってしまいます。
なぜ毎回、売って買い直さないのか
今回は、これから勉強する会社を決めたあと、現在の持ち株を見直し、必要に応じて売却や買い足しを行い、1銘柄あたりの投資元本を1,000円分にそろえる予定です。
しかし、その後は毎回売って買い直すのではなく、次の段階へ進めると判断した会社へ買い足していきます。
ワシが利用している楽天証券の「かぶピタッ」は、通常のウェブ取引では売買手数料が無料です。
一方で、買付時には基準となる価格にスプレッドが上乗せされ、売却時には差し引かれます。
2026年10月時点で公表されているスプレッドは、買付時・売却時ともに0.22%です。
また、約定価格を計算する際には、1円未満の端数処理も行われます。
売買を繰り返せば、その分だけ小さな負担も重なります。
NISAにも、覚えておきたい仕組みがあります。
NISA口座の商品を売却した場合、売却した商品の取得金額、つまり簿価の分だけ、非課税保有限度額を翌年以降に再利用できます。
ただし、売却した年にその分の枠が戻るわけではなく、翌年以降も年間投資枠の範囲内で投資する必要があります。
今のワシの投資額では、NISAの非課税枠を使い切るようなことは、まずありません。
それでも、将来10万円単位で投資するようになったときのために、今から理由のない売買を繰り返さない習慣を身につけておきたいと思っています。
月に一度、投資修行の途中経過を書く
この三段階投資は、ブログにも残していきます。
毎週この話ばかりを書くのではなく、ほかの題材も挟みながら、月に一度ほど進み具合を報告する予定です。
- どの会社を選んだのか
- なぜその会社を選んだのか
- 決算を読んで何が分かったのか
- 株価が動いた理由をどう考えたのか
- どの会社を1万円分へ進めたのか
- どの会社を1,000円分のまま残したのか
- 売却を検討した会社と、その理由
- 10万円分を任せたい会社は見つかったのか
うまくいった話だけを書くつもりはありません。
分からなかったこと、判断を間違えたこと、迷って動けなかったことも、そのまま記録します。
このブログは、「この株を買えば儲かる」と誰かに勧めるためのものではありません。
58歳の投資初心者であるワシが、何を考えて会社を選び、その後どうなったのか。
その過程を残す、ワシの投資修行帳です。
まとめ
ワシが始める三段階投資は、次のようになります。
- 1,000円分は体験入社
- 1万円分は研修期間
- 10万円分で正式採用
金額を増やすこと自体が目的ではありません。
「この会社なら、大切なお金を任せたい」
そう考える理由を、自分の言葉で説明できるようになることが目標です。
この記事を書いている時点では、まだ持ち株の整理も、新しい会社の買付けもしていません。
まずは、1,000円分で学ぶ基本の5銘柄と、必要であれば研究枠の2銘柄を真剣に選びます。
58歳から、どこまで会社を見る力を身につけられるのか。
焦らず、実際のお金で少しずつ学んでいきます。
あとがき
個別株を始めたころのワシは、会社の名前と株価を見るだけで精いっぱいでした。
今も分からない言葉は多いし、決算書もすらすら読めません。
それでも、200円分で実際に株を持ったからこそ、次に何を学ぶ必要があるのかが少し見えてきました。
投資に興味はあるけれど、大きなお金を動かすことに不安を感じる方もいると思います。
そんな方には、結果だけではなく、ワシが調べ、迷い、考えながら進む姿も見てもらえたらと思っています。
また、投資経験のある方から見れば、改善した方がよい部分もあるはずです。
「こういう点も確認した方がいい」といったご意見があれば、教えていただけるとうれしいです。
これは、58歳から始める「GZの老後対策奮闘記・投資修行編」です。
これからも、分からないことをごまかさず、一つずつ学びながら記録していきます。
※この記事は、特定の株式や売買方法を推奨するものではありません。投資には、元本割れを含むさまざまなリスクがあります。記載している金額や方法は、ワシ個人の学習計画と体験に基づくものです。投資に関する最終的な判断は、ご自身の状況に合わせて行ってください。
参考

コメント